個性派揃い!北方派黄酒
大きく3つに分類できる黄酒

まだまだ未知なるお酒が多い黄酒。酒中旨仙では、大まかにその地方の特徴から「北方派」「江南派」「南方派」の3つの地方にて分類をしています。

「紹興酒、苦手なんだよね・・・」「あれだけはどうしてもダメ。嫌い。」そう感じている方は、少なくありません。しかし、諦めないでください。中国酒=紹興酒ではありません。

小さな日本でさえ、数えきれないほどの日本酒銘柄があります。日本がすっぽり入ってしまう広大な中国には一体どれだけの地酒があるのか、酒中旨仙にも未知数です。酒中旨仙の黄酒は特に現地色の強いものばかりで、紹興酒と全く異なる地酒が多数あります。ぜひそのお酒を試して頂いてから中国酒がイケるかイケないか、ご判断頂きたいのです。

当企画では入門知識としてそれぞれの各派の特徴を解説。第1回目は、個性豊かな「北方派」を紹介します!
北方派黄酒の特徴とは?
北方派黄酒
枠に捉われない個性派集う北方派

紹興酒が造られる江南地域周辺〜南方の黄酒は基本的に糯米を使用します。 しかし、北方地酒の主原料は糯米だけに留まらず、黒糯米、黍、米、牛乳など さまざま。当然その分味わいも全く異なるお酒。

「シェリーのペドロヒメネスみたいだね!」
「白ワインのようにすっきりしてますね。」
「燻製の香りがするウイスキーを思い出したよ」


酒中旨仙も未知の黄酒が眠っているであろう、 突出した個性を放つ地酒が豊富な北方派の世界を、ぜひ!
北方派1 即墨老酒(ジーモウラオジョウ)【山東省青島】
即墨老酒(ジーモーラオジョウ)【青島】
ビールと並び中国を代表するれっきとした銘黄酒

 中国北部の山東省。広東に次ぐ経済力、孔子や孫子、諸葛亮孔明を生んだ文化都市。その中の「青島(チンタオ)」といえば、ビールが有名ですが、それだけではありません。
 北方を代表する黄酒のひとつ「即墨老酒」。秦の始皇帝が朝拝に用いた「仙酒」は元祖にあたり、酒造りの本流の礎となり、時の流れとともに紹興と並び黄酒の銘酒としてその名を馳せます。
 原料は主に黍を使用し、それを発酵前に蒸す代わりに煮詰め、焦がすように炒る(煮粥・炒焦)独特な製法を用い、他黄酒にはないスモーキーフレーバーを生みます。
歴史だけでなく、この飛び抜けた個性含め、北方黄酒を語る上で外せない代表酒です。



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北方派2 朱鷺黒米酒(ヘイミージョウ)【陝西省洋県】
朱鷺黒米酒(ヘイミー)【陝西省洋県】
大きく3つに分類できる黄酒

 西安から南西、天然朱鷺やパンダが人と共存する一級の自然保護区、陝西省洋県。この周辺もまた黄酒の名産地として知られています。

 黒糯米発祥とされる地でもあり、その黒糯米は国が認める地理標示保護産品のひとつ。朱鷺黒米酒蔵が作る黒糯米を主原料とした黄酒「朱鷺黒米酒」は紹興酒にはない爽快なフルーティ感が口の中に広が ります。
 紹興酒が苦手、という方にまず試して頂きたい銘柄。




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北方派黄酒の特徴とは?
百吉納(バイジーナー)【内蒙古】
不可能を可能に。内蒙古最大手酒蔵が誇る新感覚"牛乳地酒"

 乳酒が盛んに作られる内蒙古。日本でもモンゴル料理店へ赴くと馬乳酒をよく見かけます。ツンとくる酸味がクセになる味わい。しかし現実には、今や少数である遊牧民族が作る程度で一般的ではないようです。

 白酒が多い地域の中、難しいとされていた牛乳の醸造酒製品化を実現した「河tao酒業」は内蒙古最大手の酒蔵。白ワインを思わせる軽やかさと、ほのかに香るミルクの香り。この地酒もまた北方らしい飛び抜けた個性を放ちます。




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※このお酒は「黄酒」ではなく「乳酒」に分類されます。