旦那の酒蔵訪問記 vol.11 広東編~ライチの村の特産品「ライチワイン」との出会い~

旦那の酒蔵訪問記 vol.11 広東編~ライチの村の特産品「ライチワイン」との出会い~

今回は広東省の恵来市広東帝濃酒業へ行きました。
広東省の東部、広州、シンセン、から
高速バスで5時間の所にある都市圏から外れた田舎町です。

中国は世界のライチ生産量の80%を占めています。
その中でも広東省は中国の中の80%の生産量、
すなわち世界中の約半分を誇る
ライチ生産量の世界一の地域です。
中でも恵来市はライチの生産が活発で
町に向かう高速の両側には、
たくさんのライチ畑が広がっています。

近年この町では、
日本で言う村おこしの活動の一環として、
ライチを活かした地域特産品を考えていました。
中国でもここ数年ワイン文化が浸透し始め、
中国国内でも独自製造を手がけるまでになりました。

恵来市では特産品ライチを
このワイン製造技術で
ライチワインの製造に乗り出します。

現在町場レベルの中小酒蔵が
いくつか立ち上がりましたが、
私が訪問した酒蔵は
ISO品質管理体系を整えた
市内唯一の近代的大酒蔵です。

もともとは広東省の不動産関係の親会社です。
大資本を武器に各地域から
酒製造のエキスパートを招聘して、
最新技術機器を装備した工場は圧巻です。

一般的な日本で販売されているライチ酒は、
混成酒・・・ホワイトリカーに
ライチのフレーバーを足したものですが、
こちらのライチ酒は
すべて100%ライチから製造されたものです。

大きく分けて3種類、
醸造酒、冷凍濃縮醸造酒、蒸留酒です。

ライチ熟成酒

ライチ蒸留酒

ライチワイン

アイスライチワイン

醸造酒はライチをワインと同じ製造法で
作られたもので口当たりはワインのようですが、
そこにライチの香りと甘みが加わり
とっても飲みやすく美味しいです。
冷凍濃縮タイプは、
こちらもアイスワインと同じ製法で
人工的にライチを冷凍し
糖度を濃縮させた醸造酒です。
甘口で濃厚ですが、
言われなければ
ライチが原料と解からない様な、
ほのかに香りと奥深い味わい。
世界で唯一この酒蔵だけで
製造されているものです。

蒸留酒は、ウォッカ、ジンなど
ホワイトリカーに近い味わいですが・・・
飲み口にキレがあり、
後味にライチの香りが残ります。

このまま飲んでも美味しいですが、
カクテルベースにしても
また新しいカクテルができそうです。
以上3製品がメインですが、
現在も米樽を使った熟成酒など
日々新たな研究を重ね新製品を開発中です。
将来がとても楽しみな酒蔵です。

研究所

蒸留器

蒸留酒樽熟成

甕熟成