旦那の酒蔵訪問記 VOL.17 広東省広州~甘酒を求めて行って出会った、ライチの醸造酒~

旦那の酒蔵訪問記 VOL.17 広東省広州~甘酒を求めて行って出会った、ライチの醸造酒~

今回は広東省広州の順昌源酒蔵さんへ訪問しました。

今まで大都市広州の郊外に酒蔵さんがあるなんて
思ってもみませんでした。
たまたまネットサイトで見つけた
面白そうな酒蔵があると発見したのが
この酒蔵さんであることが始まりでした。

広東省での製造されるお酒の傾向として、
東に梅州市の客家酒、
中部に恵州市のライチ酒が
多くを占めている状況です。
ただこちらの酒蔵さんは
見た目が日本の甘酒の様な醸造酒を
製造しているところに
興味を惹かれ
訪問することに至りました。

広州中心地から北東へ
車で1時間半、
もうそこはすぐに広大な
自然の広がる環境です。

広州市の飲み水の天然原山水が
豊富に流れております。
酒造りにはうってつけの場所です。

また、南方果実類の栽培も盛んらしく、
こちらの酒蔵さんはどちらかというと、
私が求めていたどぶろく醸造酒でなく、
醸造果実酒の方をメインに製造してるようです。

全種で4種類、
梅とライチは
この地域にある自社農園で現地栽培、
パッションフルーツと
桑の実はお隣の広西から取り寄せているようです。

そして製造される果実系の醸造酒は
国内販売に限らず海外輸出も多くされてます。
主にヨーロッパ向けに
OEM生産でワインを輸出してます。
ワインに素人な私から見たら、
ヨーロッパ産のワインは
現地生産された本格派感を
イメージしてしまうのですが、
ワイン業界でも中国産のOEMワインが普通に
流通してることに驚きました。

ただ言い換えていえば、
果実系の醸造技術は
ワインの本場と同じように
高いものであるということです。

さて、試飲をさせてもらう前に工場見学。
個人まりとした綺麗な工場です。
敷地内は古さを感じますが、
製造設備は最先端の機器が
揃っています。

たくさんの種類の果実醸造酒を
製造するため工場の規模以上に
醸造桶がたくあるの事に気づきました。

蒸留酒機も発見。
これは梅酒の原酒とライチの蒸留酒を
製造するのに使用。

梅は原酒に漬け込み終わったあとに、
どの様に処理するか聞いた所、
それを更に醸造して
梅の醸造酒を製造するらしいです。
さすが、頭から足まで
無駄なく使い切る広東文化。
昼食をご一緒させてもらい、
話題は社長さんの酒造りの馴れ初め。

こちらの社長さんは、
もとは不動産関係の経営者。
20年前にこの酒蔵を買い取り。
またまた出ました、いつものパターン。
どうしてこうも、同じ形態である酒蔵さんが多いこと。
きっと不動産関連企業が酒蔵を買収すると、
税金面で優遇されたり、
何等かの理由がありそうです。

こちらは完全な私営、
社長さんが経営、奥さんが製造技術を担当。
二人三脚での家族経営です。

ここからが本番の試飲会。
先ずは本命の白濁したどぶろく醸造酒。
私が希望を兼ねて予想していたものは、
江西省北部から安徽省南部あたりで
多く製造されている酸味の効いた米醸造酒。
しかしこちらの米醸造酒は、
見た目からも同じような日本の甘酒と
ほぼ同じものでした。残念。

それ以外のメイン製造してる
果実醸造酒をいただくと、
どれもおいしく個性的で
初めての味わいに驚かされました。
逆転ホームランといった感じ。
特にライチ酒は、
いろいろ数あるものを試飲してきましたが、
ダントツに美味しいです。

白ワインの口当たり、
ほのかなライチの香りとのバランス。
もうすぐに購入する契約を交え
商談をまとめてきました。