旦那の酒蔵訪問記 vol.10 湖南編

旦那の酒蔵訪問記 vol.10 湖南編

広州から湖南省長砂へ、高速鉄道が開通したらしいので
これに乗って向かいます。

少し前までなら飛行機
または高速バスでの移動で
色々あわせても最低5,6時間はかかる距離を、
最高速度340キロでなんと2時間半で・・・
なんと便利な時代が来たか!
現在部分部分の開通だが、
これが後数年で中国主要都市全土を
網羅するらしい。すごい国だ!

世界の中でこんな大きな国土を持ち、
13億人の民の大移動を可能にするのは稀だ、
まさしく今後は中国が
世界の中心になることを感じさせる、
反面恐ろしさも感じる。
一国の独裁主義覇権国家が
こんな力を持つと世界はどうなってしまうのか?

湖南省のなかでも東西南北、
地域ごとの顔があるようです。
西に向かえば少数民族の自治区にあたり、
世界遺産の張家界という
有名な観光スポットがあります。

今日滞在したのは長砂内陸部の
大都市に見られる半近代化、
近代化な都市部と
昔の老街が混在する
私の好きな魅力のある町でした。

中でも食品市場はとっても面白かったです。
ここ最近は衛星面の問題で、昔ながらの大市場は、
どの地方も壊されている中、
ここ長砂ではいまだ昔ながらの形で残っています。
たぶん中国の中でこれだけ大規模で
多品種な品物をそろえる市場は
もうここだけではないでしょうか?

薬膳干貨

辣椒

特?臘鴨

犬の死骸

カエル

看板

野菜

鳥類

黒い臭豆腐

擂棒芋頭

蒸小菜

臘鴨干鍋

武漢豆皮

糖油??

湖南料理といえば辛いものを連想してしまうが、
その通り辛いものがたくさんでした。
全体的に塩分の強いものが多く感じました。
どのレストランも
干鍋料理が中心に広東料理でいう
?鍋料理の位置つけでしょうか?

同じ辛い鍋系の料理でも
水煮と名付けられた料理は見つからず・・・
水煮という調理方は西部(四川、重慶など)域の調理名で、
湖南省ではあまり使われないことを発見。
食材は、湖、山と自然に恵まれた環境下
すごく豊富です。
特に淡水魚は水がきれいなせいか、
どの地方で食べたものより
一番おいしかったです。
特有の淡水魚臭さがほとんどしません。

お肉は牛肉、カエル料理が結構多く、
その他ウサギ、ロバ、犬・・・
何でもありです。

なかでも鴨肉はこの地方特産干し鴨肉を
調理に使い、生肉はほとんど使いません。
炒め物、煮物、どちらも
干し鴨肉を使っていたのも特徴です。
また湘西料理(湘菜は湖南料理)は
貴州に隣接している地域だけあり、
あちらに近い民族料理が味わえて
新鮮でとても楽しかったです。

また何度かチャレンジしたい
地方料理の一つです。

今回の訪問先は長砂から高速鉄道へ
北に30分の場所にある
湖南省岳陽という場所にある
?景山河科技酒業という酒蔵です。
湖南省で黄酒の酒蔵は珍しく、
何箇所か小さな町酒蔵はあるらしいですが、
しっかりとした営業形態を持っている酒蔵は
唯一こちらだけだそうです。

最近では全国に販売展開をはじめ、
勢いのある会社のひとつです。
大自然に囲まれた環境下で、
現在どの黄酒工場も外部からの原料を使用することに
頼らざるえない中、こちらは、すべての原料を
地元の穀物でまかなっているのが特徴です。
更に原料にもち米、麦麹以外に、
蓮の実、桂圓などを使い
もち米以外の甘みをうまく融合させ
大変マイルドな仕上がりになっています。

タイプ的には半干型主体で
紹興酒の味に近いですが、
黄酒のようなサッパリ系、
ハイグレードなものは大変おいしいですが、
ローグレードなものは
だいぶ薄っぺらい味に感じます。

たまたま物産店でみつけた楊梅紅酒、
今までにない特徴のあるおいしさ、
これは運命の出会いか?!

以前寧波で同じ楊梅を使ったお酒を
飲みましたが、それは白酒に楊梅の
フレーバーを足したもので、
これはこれでおいしかったですが・・・
この楊梅紅酒は
楊梅を醸造したもので、
更にお米も一緒に原料として
醸造しているので
楊梅の甘み酸味の混じりあった、
日本酒のようなお米の発酵臭が
たまりません。
機会を見つけて
この酒蔵に行きたいと思います。