2017年 12月 の投稿一覧

旦那の酒蔵訪問記 vol.13 山東・広東編~北から南へ、新酒の仕入れ~

旦那の酒蔵訪問記

今回は、以前に目を付けていた3つの酒蔵へ実際に買付け交渉に行きました。
過去の出張で紹介済みの酒蔵さんなので説明は、簡単にまとめました。
以下、
山東省青島市即墨酒業
広東省恵来市帝濃酒業
広東省梅州市客家醸酒業です。

まずは、即墨酒業。

中国三大黄酒の一つにかぞえられ、
北方黄酒の代表酒。
粟を原料とした特殊製法(煎り焼き蒸)は、
突出した個性派黄酒です。

以前からずっと取引をしたかったのですが、
社内でのゴタゴタで輸出業務に
手が回らないという事で、
取引ができない状況でしたが、
最近なって取引ができると
連絡がつき今回の買い付けに至りました。

今回はサンプルも兼ねて、
5種類のタイプを仕入れることに決めました。

味は、いいんですが、
ボトルがどうもダサいんですね!
今は、どの酒蔵さんも、
しっかり近代的なデザインに
作り替えてるのですが。

参観用に手作りの製造工程を
実際に見せてもらえるブースが
できていました。

次に広東省恵来市帝濃酒業。

買付交渉のついでに世界一の生産量を誇る
ライチ畑に案内してもらいましたが、
ライチの実が成るのは、5,6月の頃だそうで、
ちょっと早く来すぎてしまいました。
ライチの木だけしか
撮影できませんでした、残念です。

広東省梅州市客家醸酒業へ。

以前は広州市にある販売店にお邪魔しましたが、
今回は実際に酒蔵のある梅州市へ、
広州からバスで5時間ぐらいとの話でしたが、
更に梅州市街から江西省付近までの山奥へ2時間。
合計7時間の長旅で、ぐったりです。
まさかこんな山奥で酒蔵を
運営しているとは、驚きです。
とりあえず以前は梅州市を素通りして
何も見なかったので、
街中をぶらぶらと探索してきました。

梅州市の人口は、すべて客家人という事です。
町並みは、南国風情、食べ物は、
地物の新鮮な山菜と獣であふれています。
特に、いまだに犬鍋料理店がたくさんありました。

さて、酒蔵へ案内される前に
田舎特有の熱烈歓迎、
手厚い接待を受けてまいりました。

山岳を駆け上りありえない場所に
一軒のレストラン?犬鍋・牛ひずめ・牛金玉等、
これらのゲテモノ達をさかなに
酒の乾杯合戦、
昼から気持ち悪くなってしまいました。
交渉前にダウンです。

今までたくさんの酒蔵さんを周りましたが、
たいてい小規模な家内事業的な酒蔵さんは、
間違いなく 国家の生産規定に満たされず、
商品を輸出する力が無かったのですが、
こちらは、そんな私の概念を覆し、
近代的な大規模酒蔵の大量生産の潮流に反し、
かたくなに親戚関係10人前後の労働力で、
手作りにこだわり、さらに、
あえて物流の不便な場所で大自然の原料を
確保して生産する姿は、
逆に中国の中で、先進的な考え方であり、
最先端な事業を運営しているように映ります。
そんな訳で、こちらのお酒は
生産量が限定されているため、
大変希少です。
是非みなさんに
こちらの希少酒を提供したいものです。

旦那の酒蔵訪問記 vol.12 紹興・上海 前編~本場江南でも時代の潮流に沿って変わる、酒造り~

旦那の酒蔵訪問記

今回は、太湖の周りを一周するような形で、
幾つかの要件を済ませてきました。

上海ー紹興ー湖州ー宜興ー蘇州。

そして久しぶりに黄酒の本場
ここ江南地方で、
2つの酒蔵さんを訪問。

まずは紹興市、紹興梁祝酒業。
敷地内に足を踏み入れた第一印象が
紹興の酒蔵には
似つかわしくないオフィスビル。

ゴミひとつ落ちていない、
しっかり管理されている
近代工場という感じです。
社長も若くイケメンでびっくり。
話を聞くと、5年前に
上海の不動産会社に買収されて
リメイクされた新興酒蔵。
近代的な商品構成・
管理体制から見ても、
なるほど理解ができました。

最近どこの酒蔵さんを周っても、
時代の潮流というのか、
一部の大手の
酒蔵さん以外の中小酒蔵は、
昔ながらの生産体制・商品構成が
時代に合わず、ほとんどの酒蔵さんが
経営に行き詰まり、
別業界の会社に買収され
伝統・技術を引き継ぎ、
新たな販売体制を築いています。

その代表的な例を挙げると、
この後に訪れる酒蔵さん
並びに今まで訪れた
数多くの酒蔵さんもそうなのですが、
飲み口はサッパリ、
酒度数は低度に抑えたものが
開発されてます。

ここ紹興市では、
重厚で芳香な味わいが
紹興を代表する風格であるはずなのですが、
その紹興の酒蔵ですら、
この時代の潮流に
追従せざるを得ない状況が驚きです。

実は、この酒蔵さんに来た理由は、
高酒度20度(一般的の紹興黄酒は、15度)の黄酒を
製造している情報をもとに訪れたのですが、
もうすでに過去のそのタイプのレーベルは
製造停止しており、現在は、
前述した通りの現代版に
アレンジされた黄酒の生産体制だけとの事。

さすがに成功している企業の運営だけに
しっかりとした販売戦略が、みてとれます。

商品レーベルを一種類
熟成年代別6・10・15年に絞り込み、
品質の安定と生産・拡販効率に集中させる。

多くの酒蔵さんが
何種類のレーベルを持つ中、
稀有な存在です。

更に「熱燗にして飲む黄酒」という
キャッチコピーを加えて、
宣伝活動も行っています。

ボトルも熱燗にしやすいとっくり型、
販売店には、陶器でできた
ホットプレートも付属で提供しています。

「日本酒のとっくりで熱燗にして
飲む文化の真似ですか?」と突っ込んだら、
それは、反対に中国から
日本へ酒文化が流れていると怒られました。
それは、その通りに違いはないですが、
この熱燗スタイルだけは、
どうみても日本のパクリですね。
お酒の味は、予想外においしいです。
すごくレベルが高く感じられます。

さすが品質重視を提唱してるだけはあります。
通常紹興地域以外の江南黄酒は、
サッパリした傾向が多いのですが、
それらは、単に薄っぺらい味で、
深みが感じ取れません。

しかしこちらの黄酒は、
サッパリした味わいの中に、
深い風味が感じ取れます。
リンゴの様なフルーティーな味わい、
飲み口も飽きのこない食事と一緒に
飲み続けられます。

大袈裟かもしれませんが、
既存の黄酒とは一線を分け、
高級ワインにも匹敵できるのではと。

その味わいの秘密のひとつに、
冬期短期醸造という製法を開発して、
通常の紹興黄酒の5分の3の
冬期の短い時間を使って醸造、発酵を抑え、
飲み口をサッパリとさせると同時に
伝統的な紹興黄酒の技法を
サッパリ感の中にみごとに調和させています。

是非、当社で取扱いたい黄酒ですが、
現況、提示される条件が大変厳しく難しい案件です。

5台の宣伝車で、全国を走り回り広報活動。
酒蔵さんでは、斬新な広報活動です。

熟成原酒の保存庫。
私営会社の中では、老原酒を一番多く保有しているとの事。
1979年生産の原酒が数多く並べられている場所を発見。
ひと甕30万元(日本円約400万円)らしいです。
これらだけで、
買収の際の資金を回収できるのでは?
そういえば最近の中国の投資ブームの中、
黄酒の原酒にも競売などが行われ、
お金が流れ込んでいるらしいです。

旨仙長日記【12日目】物流セミナーで頂いた勇気がわくクリスマスプレゼント。

月曜日のクリスマス。
ほとんどの方が
23日からクリスマスを
満喫されたのではないでしょうか。
サンタさんは日曜日夜中~月曜日出勤で
大変な年となりましたね。
感謝しなければなりません(笑)

今日はちょっと
お酒のこと以外の話題です。
実はここからクリスマスは
全く関係ありません(笑)

日中、
物流にまつわるセミナーへ
参加させて頂きました。

酒中旨仙は
紹興酒や青島の地酒などの黄酒や
白酒(これでクリスマスの乾杯したツワモノはいるのでしょうか。。)を
ECサイトで個人の方や
他の飲食店さんに対して
販売するのが
メインの事業となるので
お酒の保管など物流に関することは
とても重要な話題です。

元は運送会社メインでやられていて
倉庫での商品管理→ECのサポートを
するようになったり
システムメインからECのサポート業務
倉庫→ECのサポート
どこからスタートしているかで
得意分野も変わってくるようですね。
ECに絡めてどこまでやっていくのか
これも時代の潮流なのでしょう。

酒中旨仙の倉庫は千葉にあります。
僕らは小さな会社ですので
パートナーとなる会社さんに
ご協力頂いておりますが
こちらのいろいろな要望に応えて頂くと
本当にありがたいですし
そのご協力なくして
もはややっていくことはできません。
AmazonやZoZo Townのように
自社で行えるほどパワーはないですし。

そして昨今の宅配会社さんの
価格見直しの波は
もう避けられません。
酒中旨仙もその流れを受けて
変更せざるを得ないときが
近々やってくるはずです。

方や、
紹興酒が100円で飲める!とか
絵本が無料で読める!とか
これらの動きを見ていると
物自体の価値の見方が
大激動している
ここ数年だなと思います。
仮想通貨が生まれて
貨幣自体も変わりそうな
勢いです。

と、自分はそれほど頭は良くなく
これ以上考えると
脳みそが炎上して
茹で上がりそうなです。
大事なことをぶらさず、
みなさんにしっかりと
おいしく楽しいお酒を
お届けできるよう
頑張ろうと思えた
クリスマスなのでした。

とても嬉しかったのは、
懇親会があって
中国酒に興味を持ってくれた方が
少なからずいたことですね。
僕にとってはそれが
嬉しいクリスマスプレゼントでした。
クリスマスとうまく(?)繋げられたところで
今日はおしまい。

遅くなりましたが
メリークリスマス!

旨仙長
don

旦那の酒蔵訪問記 vol.11 広東編~ライチの村の特産品「ライチワイン」との出会い~

旦那の酒蔵訪問記

今回は広東省の恵来市広東帝濃酒業へ行きました。
広東省の東部、広州、シンセン、から
高速バスで5時間の所にある都市圏から外れた田舎町です。

中国は世界のライチ生産量の80%を占めています。
その中でも広東省は中国の中の80%の生産量、
すなわち世界中の約半分を誇る
ライチ生産量の世界一の地域です。
中でも恵来市はライチの生産が活発で
町に向かう高速の両側には、
たくさんのライチ畑が広がっています。

近年この町では、
日本で言う村おこしの活動の一環として、
ライチを活かした地域特産品を考えていました。
中国でもここ数年ワイン文化が浸透し始め、
中国国内でも独自製造を手がけるまでになりました。

恵来市では特産品ライチを
このワイン製造技術で
ライチワインの製造に乗り出します。

現在町場レベルの中小酒蔵が
いくつか立ち上がりましたが、
私が訪問した酒蔵は
ISO品質管理体系を整えた
市内唯一の近代的大酒蔵です。

もともとは広東省の不動産関係の親会社です。
大資本を武器に各地域から
酒製造のエキスパートを招聘して、
最新技術機器を装備した工場は圧巻です。

一般的な日本で販売されているライチ酒は、
混成酒・・・ホワイトリカーに
ライチのフレーバーを足したものですが、
こちらのライチ酒は
すべて100%ライチから製造されたものです。

大きく分けて3種類、
醸造酒、冷凍濃縮醸造酒、蒸留酒です。

ライチ熟成酒

ライチ蒸留酒

ライチワイン

アイスライチワイン

醸造酒はライチをワインと同じ製造法で
作られたもので口当たりはワインのようですが、
そこにライチの香りと甘みが加わり
とっても飲みやすく美味しいです。
冷凍濃縮タイプは、
こちらもアイスワインと同じ製法で
人工的にライチを冷凍し
糖度を濃縮させた醸造酒です。
甘口で濃厚ですが、
言われなければ
ライチが原料と解からない様な、
ほのかに香りと奥深い味わい。
世界で唯一この酒蔵だけで
製造されているものです。

蒸留酒は、ウォッカ、ジンなど
ホワイトリカーに近い味わいですが・・・
飲み口にキレがあり、
後味にライチの香りが残ります。

このまま飲んでも美味しいですが、
カクテルベースにしても
また新しいカクテルができそうです。
以上3製品がメインですが、
現在も米樽を使った熟成酒など
日々新たな研究を重ね新製品を開発中です。
将来がとても楽しみな酒蔵です。

研究所

蒸留器

蒸留酒樽熟成

甕熟成

【ぶらり 黄酒探訪】日本酒居酒屋で中国酒を嗜む。酒と料理の組み合わせ数多!「Sugar Sake & Coffee」(阿佐ヶ谷)

※過去Nomoooさんにて掲載していた記事を再編集&追記してアップしています。

 日本酒メインとしながらも、料理のラインナップは皮蛋、シャモロック、カレー…etc、お酒はビオワイン、中国酒などかなり多彩!中国酒が飲める美味しいお店巡り”初”の日本酒居酒屋へ突撃です。

 さぁ、はじまり、はじまり!

 阿佐ヶ谷南口から出発。道中には釣り堀。昔ながらの風景には、心踊らされるものがありますね。

 閑静な道のりを歩くこと、5分程度。店内は日の光(※この日は特別昼営業)が全面に入ってきてとても清々しいです。

レモンサワーとお通し。

 最初はとりあえずしゅわっと一杯。このレモンサワーが絶品!冷凍したレモンをすりおろして入れているとのことで香りも味も濃厚!
 お通しは豆の醤油漬け。豆を軽く湯引きして、炒る。豆本来のかたさがしっかりと残っていて、やみつきになる食感。

ししゃもの燻製

 燻製になっても酒のつまみとしての安定感は変わらず。このあと注文した紹興酒との相性も◎。
 中国酒、日本のおつまみでもいけますね!

孔乙己(コンイージー)8年と羊肉水餃子

 注文すると、餃子を包みだした店主佐藤さん。なんと、注文後に仕込む手の凝りよう!
 「作り置きだとパサついておいしくなくて…」
 厨房1人で切り盛りしているのにこの心意気。

 お酒は紹興酒の酒蔵として有名な「古越龍山」と肩を並べる中粮酒業のヴィンテージ紹興酒「孔乙己8年。」冷や紹興酒、ウマ! 羊肉、四川酸辣ダレとの相性は、文句なし。

自家製ソーセージ

 ソーセージはもちろん付け合わせの辛みそだけでもちびちびいける。ほのかに香るのは隠し味の五香粉。孔乙己がすすみます。

蘭亭(ランテイ)10年

 これも六大紹興酒蔵「会稽山」銘柄の一つ。孔乙己よりも酸味、渋味が感じられます。紹興酒に飲みなれた方向けです。

青森 村越さんのシャモロック焼き盛り合わせ

 手羽元、付け根、ふりそで、せせり、ぼんじりの5種盛り合わせ。広大な場所で自由に育てられたシャモロックは弾力だけならず油もジュワッと弾けて、美味!

麻婆豆腐

「紹興酒に合うものお願いします!」とお願いして出てきた一品。これは外せませんね。


 折角なので日本酒も。「〆にすっきりした一杯を」とお願いして出てきたのは「北島」。毎度甘口黄酒で〆ていましたが、辛口で〆もさっぱりしてよいですね。

 中華料理と日本酒だと酒が料理に負けてしまうのではないかと佐藤さんにぶつけてみたら…「酸があり力強い味がある「山陰東郷」(鳥取)などは中華やエスニック系の辛いもの酸っぱいもの、ハーブやスパイス感のあるものにばっちり合いますよ。火入加水の熟成酒もお茶のようなキレで強い味には合います」とのこと。写真は古酒「花巴」「睡龍」。「花巴」は紹興酒のようで、これも中華に合いそう。

 「日本酒をメインとした居酒屋ですが、和食だけに当てはまらない組み合わせを楽しんで頂きたいです。専門でないからこそできる、自由な発想を大事にしたい。中国酒だって日本酒と同列で楽しめるお酒。そういうことをもっと知ってもらいたいですね。」by佐藤さん

 中華のおつまみが多いのは西荻窪「珍味亭」で台湾料理と紹興酒のおいしさに感動したのがきっかけ。さまざまな酒と料理の組み合わせを楽しむことができる「Sugar Sake & Coffee」。阿佐ヶ谷の賑やかな商店街から少し離れて、ゆったりと酒と料理を堪能できる、絶好の場所です。

▼Sugar Sake & Coffee
■住所
東京都杉並区阿佐谷南3-34-9 フォレストワン 2F

■TEL
03-6279-9451

■営業時間
18:00~24:00(L.O.23:00)
日曜営業

■定休日
水曜

日々、黄酒。~【8本目】銀朱鷺黒米酒 4-6日目<完結編>~

12月23日。天皇誕生日。
街はクリスマスモード全開ですね。

今wikipediaを見てみたら
オーストラリアでは夏だから
サンタはサーフィンでやってくるとされる
とある。本当ですか。。トナカイはどこへ笑

さて!銀朱鷺黒米酒完結編でございます。
4日目以降は味の特徴を掴んで
チャートが安定してくるなと感じます。
最終的にどんなチャートが
できあがったのでしょうか!

▼銀朱鷺黒米酒(ヘイミー) 簡単解説▼

西安から南方にある洋県。
トキやパンダなどの
動物も生存している洋県は、
国がその自然を
保護している区域です。

自然豊かできれいな水もあり
黒米は洋県が発祥の地とされ、
一級品です。

恵まれた自然と、上質な原料。
朱鷺は黒米酒は
とてもフルーティな仕上がりです。

今まで紹興酒が苦手だった方は
その飲みやすさに驚き
中国酒の奥深さを感じて頂けることでしょう。


4日目(常温)

■感想
このお酒は甜と渋味のバランスが心地よいのだと気づく。酸がまた味の幅を広げながらもシャープさを与え、飲みやすくしている。

★★★
★★


★★★
★★★

5日目(常温)

■感想
果実の果汁を思わせる甜と酸。口に広がるほのかな香りが心地よい。酒好きには物足りなさもあると思う。

★★★
★★★


★★
★★★

6日目(常温)

■感想
甜と酸がいつもより強く感じ、シャープながらも刺激がある。苦味は総じてあまり感じなかった。嫌味のない飲みやすいお酒だといえる。

★★★★
★★★


★★
★★★★

■銀朱鷺黒米酒 総括

東湖12年【江南派 紹興酒】

<東湖12年 チャート結果>

甜 3.4
渋 1.8
辣 2.3
苦 1.0
鮮 3.2
酸 2.9

日々つけた★=1点とし、各項目の合計を6で割って算出。

元々ヘイミーは紹興酒が苦手という人に
おすすめしていました。
「飲みやすい」と
言われることが多かったのと、
自分でもそう感じていました。

その「飲みやすさ」とは、
苦味やアルコール感が弱く
甘味を筆頭に旨味、酸、渋味が
ほどよく味の幅を広げて、
フルーティかつすっきりさが
そう感じさせている
とわかりました。

酒蔵さんから聞いた話では
黒米酒は他の黄酒よりも
精米歩合が高い。
(※割合は非公開)

これは、
世界的に輸出されている
紹興酒ですら精米歩合は
90%程度とあまり磨かない製法が
スタンダードな中で、
黒米酒の雑味のない味わいという
特徴を裏付けるものだと
思われます。

次回は
金ラベルとの違いが
何かを試してみたいと
思いますので
金朱鷺黒米酒の
チャート作りにチャレンジ!




■「日々、黄酒。」の概要と、はじめた理由

旨仙長donが黄酒を日々飲み、6つの味覚チャートで
その味を表現していきます。

5年間直営中華料理店で
毎日のように黄酒の味を見てきましたが
まだまだ自分の舌は未熟で、
飲むたびに味のブレを感じます。

でもみなさんになるべく正確にどのようなお酒かを伝えたい

そのためには、
ブレを少しでも反映させないためにも、
1銘柄につき6日間飲み続け
それを毎日チャートで残し、最終的に平均化して
チャートを確定していこうと考えました。

毎日その黄酒についてのチャートと感想を記録します。
みなさんにはどんなお酒なのかを知って頂くことで
ご購入のヒントになれば
と思っています。

~~黄酒6つの味覚~~
・・・甘み
・・・渋み
・・・辛口、アルコール感の強さ
・・・苦み
・・・旨み
・・・酸味

以上を踏まえて、各黄酒の味を
独断により点数付けしております。
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【ぶらり 黄酒探訪】本格派シンガポール料理店「松記鶏飯(ソンキージーファン)」(神田)

松記鶏飯top

※過去Nomoooさんにて掲載していた記事を
再編集&追記してアップしています。

料理はもちろん
中国郷土酒も楽しむことができる
お店の食べ歩きレポート!

今回は神田にある
「松記鶏飯(ソンキージーファン)」です。

松記鶏飯02

「松記鶏飯」は本格シンガポール料理店。
オーナーの松本さんは各国を渡り歩くバックパッカーで
中国は西安、ウイグル、ウルムチなどを旅した時に
アジア料理のおいしさ、面白さに目覚め、以降
ベトナム、各国を旅しながら食べ歩いたそうです。
シンガポールには「30回は行ってます。」
ソースやペースト、生のハーブ類などはこだわりの手作り。

松記鶏飯03松記鶏飯04

どこか中国民家の雰囲気を醸しつつ
南国を思わせる外観がこれからの季節にぴったり。

松記鶏飯05
タイガービールは、嬉しい生。
世界一美しいと言われるシンガポールの夕焼けを
表現したカクテル「シンガポールスリング」とで乾杯!

ペーパーチキン
松記鶏飯06

松記鶏飯07

自家製タレに漬け込んでいるため
味が中まで染み渡っています。やわらかくておいしい!

自家製大根餅の炒め シンガポールスタイル
松記鶏飯08

福建省や台湾でもメジャーな大根餅。
添えてあるサンバルソースを使えば二度楽しめます。

ここで紹興酒に切り替え。
松記鶏飯09

孔乙己(コンイージー)8年を注文。
グラス、ボトル共にしっかり冷やされているので
喉越しすっきり!

クリスピーポーク
松記鶏飯10
紹興酒のアテに最適。
豚肉は、蒸して、そこから皮目をカリっと焼いています。

海老のブラックペッパー炒め
松記鶏飯11
海老が口の中でプリっとはじけます。
マントウ(蒸しパン)でタレもしっかり残さず頂きました。

お酒を紹興地方から中国北方地酒、朱鷺黒米酒(ヘイミージョウ)に切り替え。
松記鶏飯12
こちらには中国酒以外にもベトナムの「ネップ・カム」などアジアのお酒があって
いろいろ楽しめます。

ここで王道、海南鶏飯(ハイナンジ―ファン)。
松記鶏飯13
松記鶏飯14
ライスは鶏の茹で汁を使用。ほんのり色味のついたジャスミンライス。
皿に取り分け、手作りの生姜、チリソースとシンガポール濃口醤油から
お好みのソースを選んで、いただきます。混ぜても、よし!

肉骨茶(バクテー)。
松記鶏飯15
肉が骨からすぐに離れるほどとてもやわらかい!
サッパリスープが胃袋にやさしい。

ラクサ。
松記鶏飯16
米粉からできている麺はすごい弾力。
日本の麺にはない食感でクセになります。
麺自体には味が絡みづらい分、スープはココナッツミルク
がしっかり利いていて濃厚。

最後のお酒は、南方派福建地酒の
「沈缸酒 缸缸好型(チェンガンジョウ ガンガンハオ)」。

福建特産の紅麹を使用した、デザートワインを思わせる
中国地酒です。これもしっかり冷やされていてすっきり。

2名がけの席が多く、4名以上で
お越しの場合は電話予約必須です。
(この日もすぐ満席に!)

シンガポールだけでなくアジア各国を巡って培った
松本オーナーの経験が表現された手作り本格派料理とお酒が
ここにはあります。お酒のラインナップが豊富なので
呑兵衛のみなさまに楽しんで頂けるお店だと思います!

ちなみに黄酒メニューは卓上には
置いていないとおっしゃっていたので
黒板か、直接フロアの店員さんに
「中国酒飲みたいのですが・・・」と
聞いてみてください!
さまざまな地方の黄酒が
揃っているお店さんです。

松記鶏飯
▼住所
101-0048
東京都 千代田区
神田司町2-15-1 パレヤソジマ102

▼TEL
03-5577-6883

▼営業時間
11:30〜14:00、18:00〜23:00

▼定休日
日祝

旦那の酒蔵訪問記 vol.10 湖南編

旦那の酒蔵訪問記

広州から湖南省長砂へ、高速鉄道が開通したらしいので
これに乗って向かいます。

少し前までなら飛行機
または高速バスでの移動で
色々あわせても最低5,6時間はかかる距離を、
最高速度340キロでなんと2時間半で・・・
なんと便利な時代が来たか!
現在部分部分の開通だが、
これが後数年で中国主要都市全土を
網羅するらしい。すごい国だ!

世界の中でこんな大きな国土を持ち、
13億人の民の大移動を可能にするのは稀だ、
まさしく今後は中国が
世界の中心になることを感じさせる、
反面恐ろしさも感じる。
一国の独裁主義覇権国家が
こんな力を持つと世界はどうなってしまうのか?

湖南省のなかでも東西南北、
地域ごとの顔があるようです。
西に向かえば少数民族の自治区にあたり、
世界遺産の張家界という
有名な観光スポットがあります。

今日滞在したのは長砂内陸部の
大都市に見られる半近代化、
近代化な都市部と
昔の老街が混在する
私の好きな魅力のある町でした。

中でも食品市場はとっても面白かったです。
ここ最近は衛星面の問題で、昔ながらの大市場は、
どの地方も壊されている中、
ここ長砂ではいまだ昔ながらの形で残っています。
たぶん中国の中でこれだけ大規模で
多品種な品物をそろえる市場は
もうここだけではないでしょうか?

薬膳干貨

辣椒

特?臘鴨

犬の死骸

カエル

看板

野菜

鳥類

黒い臭豆腐

擂棒芋頭

蒸小菜

臘鴨干鍋

武漢豆皮

糖油??

湖南料理といえば辛いものを連想してしまうが、
その通り辛いものがたくさんでした。
全体的に塩分の強いものが多く感じました。
どのレストランも
干鍋料理が中心に広東料理でいう
?鍋料理の位置つけでしょうか?

同じ辛い鍋系の料理でも
水煮と名付けられた料理は見つからず・・・
水煮という調理方は西部(四川、重慶など)域の調理名で、
湖南省ではあまり使われないことを発見。
食材は、湖、山と自然に恵まれた環境下
すごく豊富です。
特に淡水魚は水がきれいなせいか、
どの地方で食べたものより
一番おいしかったです。
特有の淡水魚臭さがほとんどしません。

お肉は牛肉、カエル料理が結構多く、
その他ウサギ、ロバ、犬・・・
何でもありです。

なかでも鴨肉はこの地方特産干し鴨肉を
調理に使い、生肉はほとんど使いません。
炒め物、煮物、どちらも
干し鴨肉を使っていたのも特徴です。
また湘西料理(湘菜は湖南料理)は
貴州に隣接している地域だけあり、
あちらに近い民族料理が味わえて
新鮮でとても楽しかったです。

また何度かチャレンジしたい
地方料理の一つです。

今回の訪問先は長砂から高速鉄道へ
北に30分の場所にある
湖南省岳陽という場所にある
?景山河科技酒業という酒蔵です。
湖南省で黄酒の酒蔵は珍しく、
何箇所か小さな町酒蔵はあるらしいですが、
しっかりとした営業形態を持っている酒蔵は
唯一こちらだけだそうです。

最近では全国に販売展開をはじめ、
勢いのある会社のひとつです。
大自然に囲まれた環境下で、
現在どの黄酒工場も外部からの原料を使用することに
頼らざるえない中、こちらは、すべての原料を
地元の穀物でまかなっているのが特徴です。
更に原料にもち米、麦麹以外に、
蓮の実、桂圓などを使い
もち米以外の甘みをうまく融合させ
大変マイルドな仕上がりになっています。

タイプ的には半干型主体で
紹興酒の味に近いですが、
黄酒のようなサッパリ系、
ハイグレードなものは大変おいしいですが、
ローグレードなものは
だいぶ薄っぺらい味に感じます。

たまたま物産店でみつけた楊梅紅酒、
今までにない特徴のあるおいしさ、
これは運命の出会いか?!

以前寧波で同じ楊梅を使ったお酒を
飲みましたが、それは白酒に楊梅の
フレーバーを足したもので、
これはこれでおいしかったですが・・・
この楊梅紅酒は
楊梅を醸造したもので、
更にお米も一緒に原料として
醸造しているので
楊梅の甘み酸味の混じりあった、
日本酒のようなお米の発酵臭が
たまりません。
機会を見つけて
この酒蔵に行きたいと思います。

旨仙長日記【11日目】「甘い酒」は食中酒にならない?

冬は寒いですが
天気の良い日が多くて
いいですね。
2017年は天気の悪い日が
とても多く(特に土日祝)
天気予報をよく気にした
一年だったと思いますが
最近はあまり見なくなりました。

さて、
先日とあるお店さんから
缸缸好について
こんな感想を頂きました。

「甘いといって
お客さんがあまり選ばない」

こういう話は結構多いです。
缸缸好に限らず。

南方の黄酒は
濃醇で甘口タイプが多いです。
缸缸好もその中の一酒であることは
間違いありません。

日本酒でも「辛口」という言葉が
もてはやされたのは
そんなに昔なことではないと思いますが
すっきりとした味わいの酒を求める人が
多いなというのは飲食店で働いてきて
体感してきましたし
感覚的にわかる部分はあります。
(紹興酒でも、辛口ください、と
言われることがあります)

でも、最近面白いことがありました。
まだ過程の話なのですが
今Instagram企画で
「わたしの好きな黄酒」
と題して、
お店で働くスタッフさんの
好きな黄酒を1本選んで頂き
投稿しています。
こんな感じに。

まだまだ票数は少ないのですが
なんと、缸缸好が一番人気なのです。
これは意外なことでした。
実は僕自身も缸缸好に投票しました。

甘いお酒=嫌われる
という認識を持たれている
お店さん、
少なくないなと思います。
きっとお客さんから
言われることも多いので
結果的にそうなるし
時代の潮流からも
体感されているのだと思います。

僕はぶっちゃけると
お客さんの「甘くないお酒が好き」という
言葉を信じていない”とき”があって(失礼)
例えば「なんのお酒にしようか?」と
悩まれているお客さんに
サービスで3種ぐらいテイスティング
して頂くことがあります。
「甘いお酒、嫌だ」というときでも
時折、缸缸好や黒米酒(これもよく甘いと言われます)
などを1種入れてみることがあります。

すると、意外と
「これおいしいね」と
言われることがあるのです。
甘いの嫌だ、という方でも。

7:3とか8:2ぐらいかな。
割合でいえば少ないですが。
(7=やっぱり甘いの嫌という方)

缸缸好でいえばお店では
ボトルでご注文ももちろんあるし
とても気に入って
「ケース売りしてくれよ!」
とお店で直接言われたので
旨仙で6本入りを商品として
新しくアップしたこともありました。

好きな人は、いる。
少なからず。
甘いお酒でも
食中酒で楽しむ方もいる
ということ。

甘口が避けられる
というのはなんとなく理解はできますが
そこで棚の奥底へと追いやってしまうのは
お店さんにとってもお客さんにとっても
出会いの場を失うもったいないなと
感じます。

僕は酒売りなので
ポジショントークになっている
ような気もしますが(汗
いろいろな可能性を見出すように
動いていって悪いことは
ひとつもないんじゃないかな~
お店さんも、飲む方も。

缸缸好で言えば
麻婆豆腐や唐辛子を大量に使う料理と
合わせると舌を癒してくれて
いい加減で飲むことができるし
芋のほっくりとした甘味と合うし
甘味がやっぱり気になる
ということであればロックにしたり
ボトルごと冷やしたり
生姜を入れると甘味が相殺されて
すっきりする。
酒自体でもいろいろな方法で
活かし方があるように思います。

旨仙長
don