2019年 1月 の投稿一覧

【旨仙長日記57】紹興酒せんべろ行脚④ 得得屋(立川)

気軽に紹興酒を飲みに行ける場所がないなぁ・・・
ふらっと行きたいなぁ・・・
という思いから始まったこの企画。

今回、舞台は立川です。
カウンターもあって
1人でも気軽に立ち寄れる
中華料理店でした。

■紹興酒せんべろ記 vol.4

立川駅南口から歩いて10分ほど。
通り沿いなのですが
街の喧騒から離れた静かな場所にあります。

夜でも定食などの料理もありますが
飲兵衛に嬉しいのは350円均一の
小皿コーナー。


種類がとても豊富です!!

しかも小皿と思って2品頼んだら・・・



これ、かなり量があります。
1人なら2皿で十分です。
この日は黒酢酢豚と皮蛋豆腐。

皮蛋豆腐なんて、絹豆腐一丁丸々使っています。
そのせいかこの日の晩御飯の主食は豆腐となりましたが
皮蛋の黄身のねっとりさと
紹興酒の相性ってものすごく良いです。

黒酢酢豚と紹興酒は
あわなくはないですが
酢豚の甘味が勝って
紹興酒の酸味、苦味が際立ちます。
甘・旨味が相殺されてしまうので
もう少し甘味が弱い料理の方が
合うのかなぁと思いました。
酢豚はやや甘味のある
朱鷺黒米酒の方が
合うと思います。

紹興酒は600円で小デキャンタ(250cc)頼めます
物足りない方は1本でも1000円です。安い!

カウンターもあり、
居酒屋で飲んでいる感覚も
しっかりもててシチュエーションは
悪くありません。
テレビがついているせいか
BGMないのが少し寂しい気もします。

滞在1時間程度。1300円でほろ酔いは十分満足。
他のお客さんとして
2名~4名の方々が数組いましたが
周りの方々も1000円~2000円台で
お会計されていましたね(聞こえてしまいました

ハイボールやサワーも
300円台。しかも税込み。お通しなし。
炭酸系飲んで、紹興酒小デキャンタ頼んで
350円小皿楽しむ。

料理の種類が多いので
一皿でもお気に入りが見つかれば
酒量マシマシで楽しめるはずです。
今度中国語でスタッフさんに
話しかけてみよう。。

■店名
得得屋(立川)
https://tabelog.com/tokyo/A1329/A132901/13142385/

■注文商品
1300円
・皮蛋豆腐 350円
・黒酢酢豚 350円
・紹興酒 600円(250cc)

■紹興酒せんべろ度 ★★★★ 4.8点(5点満点)

【ぶらり黄酒探訪 店レポ編7】裏メニューも登場!昇華された中国田舎料理×黄酒で舌鼓『蓮香』(白金高輪)

日本だけでなく
中国ですら多く流通していない
中国最古の醸造酒
黄酒(ファンチュウ)。

日本国内では
料理だけでなく
紹興酒以外の黄酒もたくさん楽しめる
お店が少しずつ増えてきました。

このコーナーでは
中国酒にも注力されているお店さんへと
旨仙長自ら実際に食事をしにいき、
そのレポートをすることで
みなさんに紹介していけたらと
思っています。

今回は第7店目です!
毎度のことながら、
「黄酒、飲みに行きませんか?(オフ会)」企画も
兼ねております。

野菜をふんだんに使用しながら、
郷村菜(中国田舎料理)を
独自のユニークな解釈を加えて
提供されている『蓮香』。
豆板醤も自家製で造ったりする小山内さんの料理は
発酵の分野でも注目されています。

今回ご参加の総勢22名(過去最多!)
オープン時間前、
お店が開くのを待ちます。
僕たちだけで大渋滞です(笑)

オープン!
席につくと本日のラインナップがテーブルに置かれていました。
見ているだけでワクワクしてきます。
想像がつかない名称の料理ばかり。


最初の盛り合わせから豪華に登場し
気持ちが上がります!
※料理名は全て最下部にまとめました。
全てにコメントするとものすごく長くなってしまうので
ピックアップして記録していきます。

「最初の1本におすすめのお酒お願いします!」
と指令を頂いたので、
ここでは孔乙己12年をチョイス。

この黄酒は紹興で造られていますが
紹興酒ではなく「特型黄酒」。
原料は糯米ではなく、日本酒同様お米なんです。
紹興酒のような味わいはありますが
それに比べると、
尖りがなくすっきりとしていて
みなさんからも
「飲みやすい!」
「いろいろな料理に合わせやすいですね!」
とご感想頂きました。
ひと安心。

盛り合わせで特に印象に残った料理は
『牛肉の熟れ鮓 西双版納スタイル』。

「普段こういう料理出すと強烈すぎて
引かれちゃうから出せないのよね…。」

と呟いていた小山内さん。
この日のために
用意してくれた料理でもあります。
乳酸発酵させた牛肉の和え物で、
ツンとくる酸味と独特な風味があり、
黄酒との相性も最高でした。
広西チワン族自治区に行ったとき
食べた酸鴨を思い出しました。

押し豆腐に用いられたエシャロット醤は
自家製。じっくり炒めてオリジナルの調合で
味入れされた台湾流の醤です。
タイラギ貝は小ぶりながらも
身にしっかり味が入っていて
おつまみにぴったり。
広西チワン族自治区で購入されたという
干し白菜も独特な歯ごたえ。
この時点で、乾杯に頼んだ
レモンサワーとワイン、孔乙己が
無くなりました。ハイペース!



孔乙己5年は、こちらは正真正銘の紹興酒。
紹興酒特有の香りが強く、渋味、酸味がややきつめ。
なので、どうかなぁとは思いつつ
意外と好評でした。
さすがお酒好きな方々。

新たけのこには中国北方で使われる
ミックススパイスや十三香などを調合して
つくられた味付粉がまぶされていました。
紹興酒はスパイス全般と
対等に渡り合ってくれる
貴重な醸造酒だと思います。

たくさんのご参加だったので全員とお話したくて
行ったり来たりしている間に
料理もお酒も進んでいきました。

山東菜はエビミソで炒められていたり
鴨肉はミントやプラムをベースとして作られた
醤が塗られていたり。
茶碗蒸しは卵感たっぷりな姿ですが、
世界一の長寿村と言われている
広西チワン族自治区の奥地「巴馬」で
よく食されている「火麻(ひま)」を使用。
どの料理も他店にはないユニークな工夫。
それらは
小山内さんが実際に旅をされた地の
文化に触れたものだからこそ
表現できる個性だと思います。

今更ですが、この日はワイングラスで黄酒を頂きました。
黄酒は味も香りも独特なものが多いので、
ワイングラスで飲むとそれらが強調されて
普段とまた違った印象で面白いです。

安定の金朱鷺黒米酒(ヘイミー)。
写真はありませんが、この日は
酒中旨仙で仕入れている黒米3兄弟揃い踏み。
非売品となった銀朱鷺の半甜を
差し入れさせて頂きました。

「 牛サーロイン発酵しじみ炒め 」
の発酵しじみも普段出していない食材とのこと。
発酵料理、そして肉との相性の良さに
黒米酒がどんどん減っていく。

 

意外だったのが、台湾老酒10年。
蓬莱米を使用し、麦麹と米麹を合わせて
醸造させていくという変わった製法で
味もかなり個性的なんです。
渋味、苦味が強く、
個人的には麦の香りかなと思っているのですが
経験上、好き嫌いがはっきり分かれます。
「硫黄の香りがする」という感想もあったぐらいです。

なので、残るかなぁ・・・
と思っていたのですが
「余っているならちょうだい!」
「これ、好きっす」
と前向きなご意見が。
黄酒屋としては、
なんだか嬉しくなりました。
酒の好みも十人十色ですね。

〆の「雲南ポルチーニ 煮込みソバ」は
鹹蛋 (シェンダン・・・あひるの卵を塩漬けしたもの)を乳化させて
カルボナーラのような粘りと風味でおいしい。
お腹一杯、ごちそうさまです。

人数が多いと、賑やかで楽しく嬉しいのですが
みなさん個人とお話できる時間が少なくなって
寂しい面もあるなぁと感じました。

それでも、どんどん時間が進むにつれて
打ち解けていく様は嬉しい気持ちになります。

↓こんな感じです。

Befor
After_01
After_02

お店のおいしい料理と、黄酒 で楽しい場が作れる。
2019年のよい幕開けとなりました。

蓮香ではワインも置いていて
セルフ方式で2900円一律。
とってもお得ではありますが
中国各地の料理と黄酒を楽しめるお店は
日本に限られています。
こうしたお店さんでこそ
ぜひ中国地酒でお楽しみ頂きたいものです。
黄酒屋の勝手な想いですが。。

蓮香のみなさん、ご参加頂いたみなさん、
ありがとうございました!

\ ぶらり 黄酒探訪 7 /
(兼 黄酒、飲みに行きませんか?7 )

■日時 2019年1月6日(土)18時30分~
■場所 蓮香
https://tabelog.com/tokyo/A1316/A131602/13190771/
■参加人数 22名
■会費 9000円 / 1人
■黄酒
孔乙己12年
孔乙己5年
金朱鷺黒米酒
銀朱鷺黒米酒
台湾老酒10年
黄中皇10年

■料理
・牛肉の熟れ鮓 西双版納スタイル
・押し豆腐と紅芯大根のエシャロット醤風味
・潮州名物にんにく醤油漬け タイラギ貝
・冬鯖プーアル茶スモーク
・蒸し茄子の黒酢ソースがけ
・トラフグの皮 九条ねぎ怪味ソースがけ
・干し白菜 マスタードソース和え
・新たけのこのスパイス揚げ
・山東菜 香港大澳 エビミソ炒め
・武州鴨 香り揚げマカオ式ミートソース クレソンサラダ添え
・世界一の長寿村 巴馬の火麻入り茶碗蒸し
・エビ、いろいろきのこ大葉豆豉炒め
・牛サーロイン発酵しじみ炒め
・山くらげ入り焼売
・手作り干し肉 いろいろ大根田舎風炒め
・雲南ポルチーニの煮込みソバ